【6月24日 AFP】第81回ル・マン24時間耐久レース(Le Mans 24-hour race 2013)は23日、ル・マン(Le Mans)のサルト・サーキット(Circuit de la Sarthe)で決勝のゴールを迎え、トム・クリステンセン(Tom Kristensen)/アラン・マクニッシュ(Allan McNish)/ロイック・デュバル(Loic Duval)組のアウディR18e-tronクアトロ(Audi R18 e-tron quattro)が348周を走行し、通算12回目の優勝を果たした。  前日のアラン・シモンセン(Allan Simonsen、デンマーク)の死亡事故が大会に影を落とす中、同郷のクリステンセンが、2008年以来となる歴代最多9度目のル・マン制覇を果たした。  クリステンセンのチームメイトであるマクニッシュにとっては自身通算3度目、デュバルにとってはこれが初優勝となった。  1997年に初優勝を果たした45歳のクリステンセンは、感極まった様子で、今年この世を去った自身の父親ではなくシモンセンに優勝をささげた。  クリステンセンは「私たちは昨日シモンセンを、同じ夢を抱いていた良いやつを失った」とコメントした。 アストン・マーティン(Aston Martin)のシモンセンは22日に高速でクラッシュを起こして重傷を負い、その後に死亡した。34歳だった。  4連覇を飾り、ここ13大会中11度目の優勝を果たしたアウディに続いて、ステファン・サラザン(Stephane Sarrazin)/アンソニー・デビッドソン(Anthony Davidson)/セバスチャン・ブエミ(Sebastien Buemi)組のトヨタTS030 HYBRID(Toyota TS030 Hybrid)が、1周差の2位に入った。  中嶋一貴(Kazuki Nakajima)らがドライブするトヨタは4位となった。(c)AFP