【1月13日 AFP】12日に行われたダカールラリー2013(Dakar Rally 2013)の第8ステージは、豪雨によって河川が氾濫したためにコースが走行不可能な状況となり、立ち往生する選手が続出した。

 ステージ序盤から降っていた雨はやがて猛烈な嵐となり、完走できた選手はごく一部だった。これを受けてレース主催者のダビド・カステラ(David Castera)氏はAFPに対し、「今後の対応については現在協議中」とコメントした。

 レースは、88キロメートルの地点で川が氾濫したことを受け中断。中断時点での四輪部門の順位は、連覇を狙うミニ(MINI)のステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)が総合首位を守り、総合2位で第8ステージをスタートしたバギー(Buggy)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)が、ペテランセルと3分差の2位を守っているということになっている。アルアティアはまた、ハマー(Hummer)のロビー・ゴードン(Robby Gordon)に13秒差をつけていた。

 川が氾濫したことでレースを継続することができなくなったアルアティアは、走り去るライバルを眺める以外になすすべはなかった。

 レースは、S.M.Gのゲラン・シシェル(Guerlain Chicherit、フランス)が首位でゴールし、ペテランセルは12分遅れで完走を果たした。しかし、完走することがかなわなかったアルアティアをはじめとする他選手の状況については、主催者側が対応について協議している。

 二輪部門では、豪雨の第8ステージを6位で切り抜けたヤマハ(YAMAHA)のデビッド・カストー(David Casteu、フランス)が総合首位に浮上した。ここまで総合首位を守ってきたヤマハ(YAMAHA)のオリビエ・ペイン(Olivier Pain、フランス)は、悪天候の中で苦戦を強いられた。

 第8ステージは、コース序盤部分が豪雨に見舞われたため、予定されていた492キロメートルが短縮されていた。

 その中でステージ優勝を飾ったのが、ハスクバーナ(Husqvarna)のホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort、スペイン)でタイムは2時間7分26秒。2位には7分4秒遅れでホンダ(Honda)のジョニー・キャンベル(Johnny Campbell、米国)が入り、3位には7分57秒遅れでKTMのイバン・ジェイクス(Ivan Jakes、スロバキア)が入った。

 この結果、カストーは総合2位につけるKTMのシリル・デプレ(Cyril Despres、フランス)に9分26秒差をつけた。一方、他の多くの選手と同様に122キロメートル付近で足止めを食らい、首位から30分以上も遅れてゴールしたペインは、首位カストーと16分10秒差の総合4位に順位を落としている。(c)AFP