【デイトナビーチ/米国 14日 AFP】NASCAR・コーポレイト・コミュニケージョンズ(Corporate Communications)の副社長ジム・ハンター(Jim Hunter)氏と競技副部長のロビン・ペンバートン(Robin Pemberton)氏は会見を行い、11日に行われたNASCAR・ネクステルカップ・シリーズ(2007 NASCAR Nextel Cup Series)・第1戦・デイトナ500(Daytona 500)の予選においてエンジンの連結管から異物が発見されてマシンが押収されたマイケル・ウォルトリップ・レーシング/トヨタ(Michael Waltrip Racing Toyota)への処分が発表された。


■チーフクルーとマネージャーの無期限出場停止

 チーフクルーのラリー・デビッド・ハイダー(Larry David Hyder)氏とチームマネージャーのボビー・ケネディ(Bobby Kennedy)にデイトナ500からの追放と無期限の出場停止が、さらにハイダー氏には罰金10万ドル(約1200万円)が課せられる。チーム全体としては、100ポイントの剥奪と予選タイムの無効という処分が決まった。


■トヨタ・レーシング・デベロップメントCEOの発言

 「悪夢のような一日」と語ったトヨタ・レーシング・デベロップメント(Toyota Racing Development)の社長兼CEO(最高経営責任者)のジム・オースト(Jim Aust)氏は、「今週は楽しみにしていた舞台にやっと立つことができると心待ちにしていた分、落胆はいっそう深い。長年夢見ていた栄光と幸福が取り上げられてしまった。」と語り、深い失望感を表した。オースト氏はさらに「それは確かにチームやクルーにとってもきまりの悪いことだろうと思う。決してこういうことがしたくてNASCARへ入った訳でなく、NASCARのレベルの底上げになること期待していた。マイケル・ウォルトリップ氏とも長い付き合いになると思っていた。今回の件はチームと彼自身、そしてトヨタを悲観させるかもしれない。しかし我々は付き合いを続けていこうと思う。」と語った。

写真は会見に出席したロビン・ペンバートン氏とジム・ハンター氏(左)。(c)AFP/Getty Images Jamie Squire