【5月27日 AFP】13F1第6戦、モナコGP(Monaco Grand Prix 2013)の大会スチュワードは26日、メルセデスAMG(Mercedes AMG)が犯したとされる不正なタイヤテストについて、レッドブル(Red Bull)とフェラーリ(Ferrari)の2チームから正式に抗議があったことを認めた。

 メルセデスAMGのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)の優勝で終わった同GP終了後、スチュワードは声明を発表し、今後レッドブル、フェラーリ、メルセデス、そしてタイヤ供給メーカーの「ピレリ(Pirelli)」社の関係者すべてに対して事情聴取を行うことを明かした。

 声明によれば、メルセデスAMGは今月の15、16、17日の3日間にわたって、スペイン・バルセロナ(Barcelona)のサーキットで2013シーズンのマシンを使った走行テストを行ったとされている。

 しかしながらレッドブルのマーク・ウェーバー(Mark Webber)は、ロズベルグの優勝について、メルセデスが行ったとされる極秘のタイヤテストの影響は小さいとの見解を示した。

「ここでのレースに大きな影響があったとは思えないし、さして重要な要素ではない」

 ピレリはこのテストについて、ルールの範囲内で行われたものだと主張している。

 しかしながらスチュワードは声明で、国際自動車連盟(International Automobile FederationFIA)が定めるF1の規定によれば、シーズン中のテストは認められていないとしている。

 声明では、聴取結果の発表日時については示されていない。(c)AFP