【5月27日 AFP】13F1第6戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2013)は26日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が勝利し、史上初となる親子2代での同GP優勝を果たした。

「フライング・フィン(flying Finn、空飛ぶフィンランド人)」の愛称で親しまれ、1983年大会で優勝したケケ・ロズベルグ(Keke Rosberg)氏を父に持つ27歳のロズベルグは、赤旗が1度振られ、セーフティーカーが2度投入されるなどアクシデントが頻発して混乱の続く中、ミスのない完璧なレース展開で通算2勝目を飾った。

 3戦連続のポールポジションからのスタートとなったロズベルグは、今回はその優位を生かし切り、メルセデスのワークスチームに1937年8月のマンフレート・フォン・ブラウヒッチュ(Manfred Von Brauchitsch)以来となるモナコGP勝利をポールトゥウィンでもたらした。

 2時間以上のレースを制したロズベルグに続いて、3年連続総合優勝のレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が2位に、同じくレッドブルのマーク・ウェーバー(Mark Webber)が3位に入った。

 ロズベルグのチームメイトで、2008年の同グランプリを制したルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、レース序盤の1度目のセーフティーカー投入が遅れた影響もあり、予選から2つ順位を落として4位でフィニッシュした。

 フォースインディア(Force India)のエイドリアン・スーティル(Adrian Sutil)が5位に入る健闘を見せ、6位にマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のジェンソン・バトン(Jenson Button)、7位にフェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が続いた。

 ドライバーズタイトル争いでは、ベッテルがポイントを107点に伸ばして首位を守り、これにロータス(Lotus F1 Team)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が86点、アロンソが78点で続いている。(c)AFP/Tim Collings