【5月13日 AFP】13F1第5戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2013)は12日、決勝が行われ、フェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が優勝した。

 アロンソは、地元スペインのサーキット・ド・カタロニア(Circuit de Catalunya)の約9万5000人のファンの前で、圧倒的な速さを見せレースを制覇。今季2度目、通算32度目の勝利を飾り、今シーズンは3度目となるドライバーズタイトル獲得を目指す。

 堂々とした冷静さを持ってレースに臨んだアロンソは、巧妙なタイヤ戦略によって見事なパフォーマンスを見せ、2位に入ったロータス(Lotus F1 Team)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)に9秒338差をつけてフィニッシュした。アロンソはゴール後、コースマーシャルから受け取ったスペインの国旗を掲げながらコースを回り、満場のファンを沸かせた。

 アロンソと同じフェラーリのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)は9番グリッドからスタートしたにもかかわらず、現在ドライバーズタイトル3連覇中であるレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)や、同じくレッドブルのマーク・ウェーバー(Mark Webber)らを抑えて3位に入った。

 スペインGPではポールポジションからスタートしたドライバーが優勝しやすく、これまでの22度の開催で18度もその傾向が見られているが、アロンソはそのトレンドの打破に成功した。このレースでポールポジションからスタートしたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)は6位でレースを終えている。

 総合にはベッテルが計89ポイントで首位をキープしており、ライコネンが計85ポイントで2位。今回の優勝でアロンソは計72ポイントで3位に浮上した。(c)AFP