【3月29日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、マーク・ウェーバー(Mark Webber)がチームを去ることはないと語った。

 24日に行われた13F1第2戦マレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2013)決勝で、昨季総合王者のチームメイト、セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がチームオーダーを意図的に無視し、トップを走るウェーバーに対してオーバーテークを仕掛けて優勝を果たした。これに対しウェーバーはいらだちをみせている。

 36歳のウェーバーはこのレース最終局面の出来事を受け、「たくさんのこと」を考えたと認めているが、チームを去るのではないかという周囲の憶測についてはホーナー代表が一蹴した。

「あのレースではマークを勝たせることがチームとしての意思だった。我々が突然セバスチャンに対して『チームメイトを追い抜け』と指示を出したわけではない」

「あんな状況を作り出そうというチームとしての悪意や意図があるはずがないと、マークは大人だから理解している」

「グランプリで優勝できるだけのマシンに乗っていることが証明されたし、年間タイトルも狙ってほしい。つまり、マークは私たちと共にシーズンを全うすると確信している」

 ホーナー代表はまた、ベッテルが週初めにチームの本拠地、英ミルトンキーンズ(Milton Keynes)を訪れて自らの行動に対して謝罪したことを明かした。

「彼は自分がやったことが間違っていたことを認めた。しかし、時計の針を戻すことはできない」とホーナー代表はスカイ・スポーツ・ニュース(Sky Sports News)に語った。

「彼はチームに謝罪した。自分の行動をスタッフの1人1人に謝って回っていた。彼はチームの重要性が極めて高く、チャンピオンシップに挑むためにもチームの一員であることがいかに勝負を分ける要素となるかを理解しているからね」

(c)AFP