【11月19日 AFP】12F1第19戦米国GP(United States Grand Prix 2012)は18日、決勝が行われ、マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が優勝を飾った。

 ハミルトンは、レッドブル(Red Bull)の王者セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)につぐ2番手からスタートし、目の覚めるようなドライビングを展開。42周目にベッテルを抜き去り、通算21勝目を挙げた。

 自身の総合3連覇を阻止されたベッテル個人としては落胆の結果となったが、レッドブルはこのレースの結果コンストラクターズ選手権3連覇を決めた。

 フェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、チームがフェリペ・マッサ(Felipe Massa)のギアボックス交換の決断を下したことでグリッドが繰り上がり7番手からスタート。これが奏功し、3位入賞を果たした。

 ドライバーズタイトル争う上位3選手が、揃って表彰台に上がるのは今季初。3選手はテキサス(Texas)らしくステットソン(Stetson)製のカウボーイハットを被り表彰式に臨んだ。

 レース終了時点で総合首位のベッテルが273ポイントとし、260ポイントで2位につけるアロンソと13ポイント差となった。タイトル争いは25日にサンパウロ(Sao Paulo)のインテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)で行われる最終戦のブラジルGP(Brazil Grand Prix 2012)に持ち越されることになった。

 レースを制したハミルトンは、今シーズン限りでマクラーレンからメルセデスAMG(Mercedes AMG)に移籍することが決まっているが、その移籍前に全力を傾けてチームに1勝をもたらし、自身の今季4勝目を掴んだ。

 ザウバー(Sauber)の小林可夢偉(Kamui Kobayashi)は1週遅れの14位に終わった。(c)AFP