【11月4日 AFP】12F1第18戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2012)は3日、予選が行われ、マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がポールポジションを獲得した。

 圧倒的な強さを見せたハミルトンがレッドブル(Red Bull)勢の牙城を崩して今シーズン6度目のポールポジションを獲得した一方、総合首位のレッドブルのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は燃料の問題により予選から除外となった。

 27歳のハミルトンは予選の全3セッションで最速タイムを出すなど手のつけられない走りを見せ、トップタイムとなるベストラップ1分40秒630を記録した。素晴らしい走りを見せたハミルトンは、ここ3戦続いていたレッドブル勢のフロントロー独占を阻止した。

 一方、レッドブルにとってはこれに追い打ちをかけるように、技術的な問題から予選3番手に終わり、フロントローを逃していた総合3連覇のかかるベッテルが、燃料検査に必要な量の燃料がタンクに残っていなかったため予選から除外となり、決勝は最後尾からのスタートとなった。

 F1では、パフォーマンス上の優位を作らないため、選手はマシンに最低1リットル以上の燃料を残してピットに戻ることが義務付けられているが、ベッテルはこの規則に違反した。

 ザウバー(Sauber)の小林可夢偉(Kamui Kobayashi)はベストラップ1分42秒606で15番手となった。(c)AFP