【7月9日 AFP】12F1第9戦英国GP(British Grand Prix 2012)は8日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のマーク・ウェーバー(Mark Webber、オーストラリア)が1時間25分11秒288で今季2勝目を挙げた。

 予想に反して雨が降らなかった英国GPで35歳のウェーバーは、複雑な戦術で戦略的な走りを展開すると、ポールポジションからスタートして長い間トップを走行していたフェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)をレース終盤に追い抜き、2年ぶりの英国GP制覇を果たしてキャリア通算9勝目を挙げた。

 アロンソが2位、2年連続で総合王者に輝いているチームメイトのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が首位に4秒836差で3位に入った。

 4位にはフェラーリのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)、5位にキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)、6位にロマン・グロージャン(Romain Grosjean)らロータス(Lotus F1 Team)勢が続いた。

 総合優勝を7度果たしているメルセデスAMG(Mercedes AMG)のミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)が7位、マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が8位に入った。

 数々のスリルとミスが見られた52周のレースでは、ウィリアムズ(Williams)のパストール・マルドナド(Pastor Maldonado)がザウバー(Sauber)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)とクラッシュしたほか、同じくザウバーの小林可夢偉(Kamui Kobayashi)がピットインの際にブレーキのタイミングを誤り、自身のピットクルーに接触する事故を起こした。小林は、11位でレースを終えている。

 ドライバーズランキングは129点でアロンソが首位を守り、116点でウェーバーが2位につけている。(c)AFP/Josh Collings