【1月29日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は28日、マラネロ(Maranello)の本部で2010シーズンの新型車「F10」を発表し、新加入のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)はタイトル獲得に自信をのぞかせた。

 アロンソは「とてもエキサイティングだ。このニューマシンを作り、夢を実現させるためにここ数か月にわたって素晴らしい仕事をしてくれたチーム全員に感謝したい。マシンの能力を100%引き出すという責任を負う準備はできている。ぼくとフェリペ(・マッサ(Felipe Massa)はとても強力なチームになるだろう。世界中のフェラーリファンに再び赤いマシンが勝つ姿を見て誇りに思ってもらえるようにしたい」と語っている。

 フェラーリは、メルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)に買収されたブラウンGP(Brawn GP)やレッドブル(Red Bull)の後塵(こうじん)を拝し、コンストラクターズポイントで4位に終わった2009シーズンのマシン「F60」の大幅な改良を目指していた。

 2010シーズンからレース中の給油が禁止になることから、倍の大きさになった燃料タンクを積むためF10は全長が長くなっており、ノーズは高く持ち上げられている。

 2009シーズン第10戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2009)の予選の大事故で負った頭部の負傷から復帰するマッサも、アロンソと同様にF10に期待を寄せている。

 マッサは「2009年は事故をはじめ多くの困難があったので、特別な新車発表会になった。とても満足しているし、より大きな情熱を持っている。競争力のあるマシンになることを願っているし、再び王者になるために戦いたい」と語っている。

 マッサは2月1日にバレンシア(Valencia)でF10の最初のテスト走行を実施する予定となっている。(c)AFP