【11月19日 AFP】(記事更新)フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes、以下マクラーレン)は18日、2009年シーズンの年間王者ジェンソン・バトン(Jenson Button、英国)と複数年契約を結んだことを発表した。

 バトンは10年シーズン、08年シーズンの年間王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton、英国)とチームメイトになる。

 マクラーレンがヘイッキ・コバライネン(Heikki Kovalainen、フィンランド)を残留させない方針を決め、07年シーズンの年間王者キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen、フィンランド)とマクラーレンの交渉が合意に達しなかったため、バトンの移籍が可能となった。ライコネンは同日、10年シーズンのF1に参戦しないことを発表している。

 ブラウンGP(Brawn GP)からバトンを獲得したことで、マクラーレンは契約交渉が不調に終わったライコネンの穴を埋めたが、個性の強い2人のドライバーを抱えることが新たな火種となる可能性もある。

 マクラーレンやフェラーリ(Ferrari)とは対照的にブラウンGPはシーズンの序盤を支配したが、終盤に失速した。ブラウンGPは10年シーズン、メルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)に買収され、メルセデスGP(Mercedes GP)としてF1に参戦する。メルセデス・ベンツは16日、ブラウンGPの株式75%を取得したことを発表している。

 メルセデスGPは、ファーストドライバーにニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg、ドイツ)、セカンドドライバーにはニック・ハイドフェルド(Nick Heidfeld、ドイツ)を起用することが見込まれている。(c)AFP

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