【11月17日 AFP】メルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)は16日、フォーミュラワン(以下F1、F1世界選手権)に参戦するブラウンGP(Brawn GP)を買収したと発表した。

 メルセデス・ベンツの親会社ダイムラー(Daimler)のディーター・ツェッチェ(Dieter Zetsche)最高経営責任者(CEO)は、メルセデス・ベンツがブラウンGPの株式75%を取得し、メルセデスGP(Mercedes GP)としてF1参戦すると明かした。メルセデスのマクラーレンへのエンジン供給は2015年まで行われる。

 2008年に本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)の撤退を受け、F1チームを買い取ったロス・ブラウン(Ross Brawn)代表は、メルセデスGPでもチームの代表を務める。ブラウン代表の下、ブラウンGPは2009年シーズンにドライバーズとコンストラクターズの両選手権を制している。

 メルセデスGPのドライバーはまだ明らかになっていないが、ファーストドライバーにニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg、ドイツ)、パートナーにはニック・ハイドフェルド(Nick Heidfeld、ドイツ)を起用すると見られている。

 メルセデス・ベンツのモータースポーツ部門を率いるノルベルト・ハウグ(Norbert Haug)氏は14日、BMWザウバー(BMW Sauber)に所属するハイドフェルドの獲得を試みていることを明らかにしていた。

 09年シーズンの年間王者ジェンソン・バトン(Jenson Button、英国)は、マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)への移籍が濃厚と見られている。

 バトンは、13日にマクラーレンの本部を訪れており、08年シーズンの年間王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton、英国)とともに英国を拠点とするマクラーレンでコンビを組むとされている。タイトル獲得後、バトンとブラウンGPの契約交渉は長期化しており、報道ではバトンが400万ポンド(約6億円)のオファーを断ったとされている。(c)AFP