【11月4日 AFP】タイヤメーカー、ブリヂストン(Bridgestone)が2010年シーズン限りでフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)からの撤退を発表したのに続き、今度はトヨタ自動車(Toyota Motor)が4日、経済危機への対応を理由に2009年シーズン限りでF1から撤退する方針を示し、F1界は大きく揺れている。

 1日の09年F1第17戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2009)で今シーズンのF1は終了。トヨタは、「昨今の厳しい経営環境を踏まえ」て撤退を決定したと発表した。トヨタは、世界的な景気低迷を受けて、コスト削減や、ハイブリッド車など環境に配慮した自動車へ重点を移すことを余儀なくされた。

 都内で行われた記者会見で、豊田章男(Akio Toyoda)社長は「ファンの皆様のことを思うと身につまされる思い。心からおわび申し上げます」と話した。

 ホンダ(Honda Motor)やドイツ自動車大手BMWは経済危機に対応するため、F1からの撤退をすでに発表していた。トヨタの撤退で日本の自動車メーカーはF1から姿を消し、F1の将来に対する懸念が再燃している。(c)AFP/Shingo Ito

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