【7月27日 AFP】09F1第10戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2009)予選で事故に遭い、重傷を負ったフェラーリ(Ferrari)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa、28)の手術を担当した医師が、マッサは目に損傷を受けていることを明らかにした。

 25日の予選走行中、ブラウンGP(Brawn GP)のルーベンス・バリチェロ(Rubens Barrichello)のマシンから脱落したスプリングがマッサの顔面を直撃。脳振とうを起こしたマッサのマシンはサーキットを斜めに横切り、タイヤバリアーに衝突した。

 この事故で、マッサは頭蓋骨と目を負傷した。飛んできた脱落部品は、ヘルメットの上からマッサの左目真上あたりを、時速275キロで直撃したという。

 マッサの手術を担当した神経外科医のRobert Veres医師は、目の状態についてたずねられ「損傷を受けたのは確かだが、程度はわれわれもまだ分からない」と答えた。 

 これに先立ちハンガリー国防省のボチュカイ・イシュトバン(Bocskai Istvan)報道官は、マッサが同日、人工的な昏睡状態から起こされた際に、身振りでコミュニケーションができたことを明らかにした。

 同報道官は国営テレビの番組で「マッサが起こされる回数はだんだん増えている。手や足を動かして答える方法で、積極的にコミュニケーションができる。これは間違いなく良い兆候だ」と述べた。(c)AFP