【6月19日 AFP】フォーミュラワン(F1)参戦チームによる団体、フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(Formula One Teams' AssociationFOTA)は18日、国際自動車連盟(Federation Internationale de l'AutomobileFIA)が計画している2010年の予算制限の導入と、F1の将来をめぐるその他の計画に反対の意向を表明し、F1に代わる新シリーズを立ち上げる準備を進めることを示唆した。

 FOTAはマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)、BMWザウバー(BMW Sauber)、ルノー(Renault)、トヨタ(Toyota)、ブラウンGP(Brawn GP)、フェラーリ(Ferrari)、レッドブル(Red Bull)、トロ・ロッソ(Toro Rosso)で構成されている。

 なお、ウィリアムズ(Williams)とフォースインディア(Force India)は、新規参入のUSF1(USF1)、カンポス(Campos)、マノー(Manor)と共に新たな枠組みを受け入れている。

 AFPが入手したFOTAの声明では、FIAの計画に反対している各チームは、2010年以降はF1から分裂した新たなシリーズを発足させる準備を進めるとしている。

 同声明では「このスポーツの根本的な価値に対する譲歩をし続けることはできない。そのため、2010年選手権への参戦に関する条件の修正を拒否した。チームは参加者とそのスポンサーの価値を反映した新たな選手権の準備に着手するしか手段がない。(新たなシリーズの)透明性のある統括団体と単一のルールは新規参入を促し、スポンサーや大株主のため、世界中で入場価格を下げるといったファンの要望に喜んで耳を傾けるだろう」とされている。(c)AFP