【5月30日 AFP】フォーミュラワン(F1)参戦チームによる団体、フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(Formula One Teams' AssociationFOTA)のフェラーリ(Ferrari)をはじめとする全チームが29日、条件付きで2010年世界選手権へのエントリーを提出した。

 フェラーリをはじめマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)、BMWザウバー(BMW Sauber)、トヨタ(Toyota)、ルノー(Renault)、レッドブル(Red Bull)、トロ・ロッソ(Toro Rosso)、ブラウンGP(Brawn GP)ら全チームがエントリーを済ませ、これによりF1統括団体の国際自動車連盟(Federation Internationale de l'AutomobileFIA)のマックス・モズレー(Max Mosley)会長が導入の意向を示している任意の予算制限をめぐる騒動が収束に向かうものと見られている。

 FOTAは声明で「すべてのFOTAチームが本日(29日)、2010FIA・F1世界選手権への条件付きエントリーを提出した。FOTAは、全加入メンバーが長期的にFIA・F1世界選手権に関わることを確認した」と発表している。

 FOTAが提示した条件は「6月12日までにすべてのチームがコンコルド協定(Concorde Agreement)にサインすること」、「2010年のレギュレーションが、FOTAがFIAに提出した提案に沿って2009年のレギュレーションを改正したものになること」となっている。

 また、同声明では「今後3年間で世界選手権に参加するコストを大幅に削減し、技術的な競争とスポーツとしてのチャレンジを維持すると同時に、新たなチームのF1世界選手権への参戦を促進するメカニズムを作り出すという一歩進んだ重要なアクションに満場一致で合意した。これらは2009年にFOTA内ですでに決定していた内容に沿っている」と発表されている。(c)AFP