【12月6日 AFP】本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)のフォーミュラワン(以下、F1)からの撤退という衝撃が、セナの名前を2009年シーズンのF1に持ち込もうとするブルーノ・セナ(Bruno Senna)の希望を打ち砕きそうに思われる。

 故アイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏のおいであるブルーノ・セナは、F1ホンダ(Honda)のウインターテストで好印象を与え、新シーズンの正ドライバー候補に挙がっていた。

 世界的な金融危機が注目度の高い新たな犠牲者を生み出したことにより、25歳のブルーノは、ホンダが5日に撤退を発表したF1部門の売却先を見つけられるか否かを確かめるために待たなくてはならない。

 ブルーノは「Motorsports-Magazine.com」のインタビューに対し「周囲の状況を把握し、どんな選択肢があるのかを確認しなければならない。こういうこともある。F1にかかわることは簡単なことではない。継続的に努力し続け、どんなことが起こるのかを見極める必要がある。ホンダとの関係を断ったわけではない。もちろん、永遠に待つことはできない。一方では、今はどこに目を向けても厳しい経済状態にあり、どうなっていくのかを判断するのは難しい。このような状況では、柔軟に対応していなければならない」と語っている。

 2009年シーズンにブルーノがF1に参戦を果たした場合、3度(1988、1990、1991年)ドライバーズタイトルを獲得したアイルトン・セナ氏がサンマリノGPで事故死してから15年目のデビューとなる。(c)AFP