【10月8日 AFP】10日から開幕するF1第16戦日本GP(Japan Grand Prix 2008)に参戦するホンダ(Honda)のルーベンス・バリチェロ(Rubens Barrichello)とジェンソン・バトン(Jenson Button)は、低迷するシーズンを活気づけるために同GPで貴重なポイントを獲得できるチャンスが増えることを期待し、同GPが雨のレースになることを祈っている。

 都内で会見に臨んだバリチェロは「少しだけ雨が降ればいいと思っている。そうなればより多くのポイントを取れるはずだ」と語った。

 08シーズンのバリチェロは、第9戦英国GP(British Grand Prix 2008)で3位に入り、3シーズンぶりに表彰台に上がった。雨が降り続く中、バリチェロはレースの半分を終えたところでエクストリームウェットタイヤに履き替え、ほかのどのドライバーよりも早いタイムでラップを刻んだ。

 F1に参戦し16シーズン目を迎え通算9勝を挙げているバリチェロは「順位を決めたのは、ちょうどいいタイミングでタイヤ交換を行ったことだ。正直に言うと、雨が我々にチャンスを与えてくれた。それでも今年の日本GPは昨年ほどの雨にならなければいいと思っている」と語っている。

 2007年の日本GP(Japan Grand Prix 2007)では、雨と霧の悪天候の中でマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がレースを制し、バリチェロは10位に終わり、チームメイトのバトンは11位に終わった。

 08シーズンは第4戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2008)での6位が最高位のバトンは「チームとして正確な戦略を立て、正しいタイヤを選択することに長けていると思う。雨になればポイント獲得の可能性は増えるだろう」と語っている。

 ホンダは、英国GP以降6戦連続でポイントを獲得できていない。ドライバーズランキングでは3戦を残してバリチェロが11ポイントで14位に、バトンが3ポイントで18位につけており、またコンストラクターズランキングでホンダは全10チーム中9位と低迷している。(c)AFP/Shigemi Sato