【5月22日 AFP】08F1第6戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2008)開幕を控え、フェラーリ(Ferrari)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)は、自分が傍観者として取り残されることは無いと語った。

 地中海を望む市街地コースでの華やかなレースは、フェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)とマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の一騎打ちが予想されているが、マッサはこれまで自身の欠点の無いドライビングよりもミスが目立ったサーキットでのレースで印象に残る走りを見せる準備が出来ているとし、「好きなコースの一つじゃないことは認めなければならない。ドライビングすることが楽しみな条件とすれば、トルコやバーレーン、バルセロナのような高速のサーキットが好きだ。ただ、それがモナコで我々が強くないこととは関係ない。可能な限りの準備をしてできるだけ多くのポイントを持ち帰ることができるように努力する。レースで影響力の有る走りができる自信はある。いつも他のサーキットより好きなサーキットを見つけ出したとしても、それがドライビングしたくないサーキットで戦えないことを意味するわけではない」と語った。

 マッサは3年連続で優勝を果たしたトルコのイスタンブールパーク・サーキット(Istanbul Park Circuit)をはじめ、地元ブラジルのインテルラーゴス・レーストラック(Interlagos racetrack)、バーレーンのサキール・バーレーン・インターナショナル・サーキット(Sakhir Bahrain International circuit)など自身の好きなサーキットを含む一握りのサーキットでしか勝てないと非難されている。

 昨年のモナコでは3位入賞を果たしたマッサだが、障壁で囲まれたレーストラック上でいくつかの大きなミスを犯している。それでもマッサは「昨年よりも良い形でここに来たと思う。簡単なレースではないし、マクラーレンもいつも通り強いかそれと同じように走れると思う。でも、22日までは何が起こるのか見定めなければならないから、我々やマクラーレンが何を期待しているか言うことは難しい。モナコは独特なコースで正確に同じコースを作り直すことが難しいし、今回も何らかの未知の要素が出てくるだろう。それでも心配はしていない。自分自身を信じている。勝てると思っているし、少なくともしっかり走れると思う」と勝利に自信を覗かせた。(c)AFP