【10月23日 AFP】世界チャンピオンに7度輝いた元F1ドライバーのミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏は22日、自身のホームページ上で、「こんなドラマティックな結末は予想していなかった」と述べ21日に行われたF1第17戦・ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2007)を制し、初の年間王者に輝いたフェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)を祝福した。

 シューマッハ氏は「素晴らしいパフォーマンスを見せたキミとチームスタッフ全員に対しおめでとうと言いたい。あの場にいられず、皆と勝利を喜び合えなかったのは残念でならない。2007年のブラジルGPは本当に信じられない結末だった。情熱的で想定外のシナリオが用意されていた。私は常にたとえ可能性が僅かであっても優勝を信じるべきと言ってきた。だが一体誰がこんな結末を予想していただろう」と述べている。

 しかしながらマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)は、同決勝で規定違反の燃料を使用したBMWザウバー(BMW Sauber)とウィリアムズ(Williams)の両チームにペナルティは科さないとする審査委員会の発表を受け、国際自動車連盟(Federation Internationale de l’Automobile:FIA)に対し不服を申し立てる構えでいる。

 仮にもしウィリアムズとBMWザウバーの両チームが失格となっていた場合、決勝でウィリアムズのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が4位に、BMWザウバーのロベルト・クビサ(Robert Kubica)とニック・ハイドフェルド(Nick Heidfeld)が5、6位につけているため、自動的にマクラーレンのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が7位から4位に繰上げとなり、7位の2ポイントではなく5ポイントが加算され、ライコネンの年間獲得ポイント110を上回る112ポイントを獲得し、年間王者のタイトルを獲得することになる。(c)AFP