【10月22日 AFP】F1第17戦・ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2007)、決勝。3番グリッドからスタートしたフェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)は、1時間28分15秒270を記録してシーズン6勝目を挙げ、ドライバーズポイントを合計110ポイントに伸ばし自身初の年間王者に輝いた。

 「アイスマン」のニックネームを持つライコネンが、完璧なレースを展開して母国GPとなったチームメイトのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)を抑えて優勝を果たし、自身初のドライバーズタイトルを獲得した。

 ランキングトップで最終戦を迎えたマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、一時ギアボックスのトラブルに見舞われるなど7位でフィニッシュしたため、史上初の新人でのドライバーズタイトル獲得には2ポイント及ばず(同点の場合ではライコネンに優勝回数で及ばず)、同じくマクラーレン・メルセデスのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は3位でフィニッシュし、3年連続でのドライバーズタイトル獲得はならなかった。

 レースはスタートでポールポジションスタートのマッサが、2番グリッドスタートのハミルトンをブロックすると、その隙にライコネンが2番手に浮上した。

 前方をふさがれたハミルトンは、アロンソにも追い越され4位に後退すると、更にはコーフオフにより8位に、そして先頭集団から遅れた7周目にはギアボックスのトラブルによりスローダウンに陥り18位まで大きく順位を下げた。その後11位まで順位を戻し、33周目には9位にまで浮上してポイント圏内の8位を走行するレッドブル(Red Bull)のデビット・クルサード(David Coulthard)を追撃に入ったハミルトンだったが、37周目に2回目のピットストップを行い再び順位を落とした。

 1回目のピットストップ以降順調に周回を重ねたフェラーリの2台は、マッサが51周目に2回目のピットストップを行うと、その間にトップへと浮上したライコネンがここから3周を走破してマッサとの差を広げ、自身のピットアウト後にはマッサを抑えてトップでレースに復帰し、そのままフィニッシュした。

 この結果、21年ぶりの三つ巴で最終戦を迎えたドライバーズタイトル争いは最終的に、1位のライコネンが110ポイント、2位のハミルトンと3位のアロンソが109ポイントとなった。

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