【9月9日 AFP】イタリアのANSA通信は8日、マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)の関係者がライバルチームであるフェラーリ(Ferrari)の機密情報を保持していたことで発覚した一連のスパイ疑惑を巡り、マクラーレンのロン・デニス(Ron Dennis)代表がイタリアの司法当局から事情聴取を受けていると報じた。

 F1第13戦・イタリアGP(Italian Grand Prix 2007)のため開催地モンツァ(Monza)を訪れていたロン・デニス代表は、同地で検察官から事情聴取の通知を受けたものと見られている。

 ANSA通信によるとロン・デニス代表をはじめマクラーレンのチーフデザイナーであるマイク・コフラン(Mike Coughlan)氏やフェラーリの元テクニカル・マネージャーであるナイジェル・ステップニー(Nigel Stepney)氏ら計7名の関係者が現在事情聴取を受けており、ソースは明らかにされていないがロン・デニス代表とコフラン氏とステップニー氏の3人は詐欺罪、企業秘密の漏えい、横領の容疑で取調べを受けていると見られている。

 国際自動車連盟(Federation Internationale de l’Automobile:FIA)は7日、マクラーレンに対する調査でフェラーリのタイヤやマシンのセットアップに関する極秘文書が発見されたことで独自に調査を進めていることを発表しており、FIAは13日にパリで開催される世界モータースポーツ評議会(World Motor Sport Council)でこの件について公聴会を開く予定となっている。

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