【8月10日 AFP】F1に参戦するマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が9日、チームが出した声明文の中でチームメイトのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)との確執を否定した。

 ハミルトンは4日に行われた第11戦・ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2007)で今季3勝目となる優勝を果たしているが、チームメイトのアロンソは同GPの予選で意図的にピットアウトのタイミングを遅らせてハミルトンを妨害したとして、5グリッド降格というペナルティを科されていた。

 チームが出した声明文の中でハミルトンは「アロンソと僕はとても負けず嫌いで、お互いに尊敬しあっている。僕たちは勝利を目指して戦っているライバル同士だが、広く報道されているようにお互いにいがみ合っているような関係ではない。確かにレース翌日は会話を交わさなかったけれど、それ以降は話をしているしプロとしての関係を保ち続けている。それにアロンソとは休暇中に会う約束をしているんだ」とコメントしている。

 マスコミの報道に対して「グランプリ参戦1年目だがプロとして自分なりに最大限尽くしてきた。これまでにも過ちを犯して広く報道されてきたけれど、僕なりに後悔もしたし対処もしてきたつもりだよ。だけど今回のように感情を逆なでするような真実でない話をでっち上げて人々に流す事には失望している。それが僕らの評判を傷つける事になるかもしれないのに、こうした刺激的な話題はまるでそれが事実であるかのように多くの人によって取り扱われてしまう」と不満を露にした。

 またマクラーレンは、声明文の中でハミルトンがハンガリーGP・予選後にロン・デニス(Ron Dennis)代表をFのつく言葉でののしったとされていることについて「我々はこの発言を調査し、問題の放送されたラジオを聞きなおして確認した結果、ルイスはチームとの会話の中で断固としてFの付く言葉は口にしてはいない」と否定した。(c)AFP