【7月11日 AFP】18日に開幕する男子ゴルフ米国ツアーメジャー第3戦、第142回全英オープン(The 142nd Open Championship)に参戦する松山英樹(Hideki Matsuyama)は10日、初出場する同大会で好結果を残し、来季の米PGAツアーシード権の獲得につなげたいと意気込みを語った。

 渡英前の成田国際空港(Narita International Airport)で取材に応じた松山は、「まずは予選通過して、そこからベスト10、上位を狙う」と語り、開催地となる英スコットランド・ミュアフィールド(Muirfield)へと旅立った。

 2011年と2012年にアジアアマチュアゴルフ選手権(Asian Amateur Championships)で連覇を達成した21歳は、大学4年生となった今年4月にプロデビューを飾っている。

 国内ツアーでは今季8試合に出場して優勝2回、2位が2回と、獲得賞金総額は約9900万円に上っており、2位の選手に倍額以上の差をつけて賞金ランキング首位を独走している。

 6月に行われた米メジャー第2戦、第113回全米オープン選手権(2013 US Open Championship)では10位タイに入り、世界ランキングでも現在46位に浮上。これにより8月8日から11日にかけて米ニューヨーク(New York)州ロチェスター(Rochester)で開催される今季メジャー最終戦、第95回全米プロゴルフ選手権(2013 PGA Championship)への出場権も確保している。

 ミュアフィールドについては、「本当に難しいコースだと思う。でも、しっかり対応できるようにしたい」と印象を語ったが、一度DVDでコース映像を見たものの、「いまいちわからなかった」という。

 全英オープン後も米ツアー参戦が続く予定で、出場が決まっている翌週のカナディアン・オープン(RBC Canadian Open 2013)を終えた時点で世界ランク50位以内を維持していれば、さらに8月1日に米オハイオ(Ohio)州アクロン(Akron)で開幕する世界ゴルフ選手権2013(World Golf Championships 2013)第3戦、ブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2013)に出場することができる。

 その後全米プロゴルフ選手権に参戦し、さらに8月15日から米ノースカロライナ(North Carolina)州グリーンズボロ(Greensboro)で開催されるPGAツアーレギュラーシーズン最終戦、ウィンダム選手権(Wyndham championship 2013)への出場も視野に入れている。

「長い遠征になるけど、頑張って米国のシードを取れるように結果を残したい」と松山は語る。

 来季のシード権は、米ツアーの賞金ランキング125位以内に与えられる。実現すれば来シーズンからは同じ21歳の石川遼(Ryo Ishikawa)の仲間に加わることになるが、今季から米ツアーにフル参戦している石川は、ここまで予選突破にも苦しんでいる状態となっている。

 全米オープンで賞金を獲得した松山は、現在米ツアー賞金ランキングでは190位前後に位置している。(c)AFP