【7月7日 AFP】2013ツール・ド・フランス(2013 Tour de France)は6日、第8ステージ(カストルからアクス・トロワ・ドメーヌ、195キロメートル)が行われ、スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)がステージ優勝を飾った。

 山岳ステージの初日にライバルを振り切って見事な優勝を飾ったフルームは、総合優勝の有力候補と呼ばれる所以を見せつけて、総合首位(マイヨ・ジョーヌ)を奪った。

 昨年大会(2012 Tour de France)準優勝のフルームは、アクス・トロワ・ドメーヌの山頂にあるゴールから5キロメートルの地点で集団を飛び出し、ステージ2位に入ったチームメイトのリッチー・ポート(Richie Porte、オーストラリア)に51秒の差をつけてトップでフィニッシュラインを切った。

 総合順位では、フルームと51秒差でポートが2位、そして1分25秒差でモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde)が3位につけている。

 2011年大会(2011 Tour de France)覇者、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)は第8ステージでフルームに遅れを取ること4分13秒でゴールした。総合での首位との差は4分35秒に広がっており、エヴァンスの優勝の望みは薄くなった。

 一方、過去に2度の総合優勝を誇るチーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は総合順位では1分51秒差の7位で後に続いている。

 山岳ステージの初日を終えた現在、フルームの優勝を脅かすライバルは驚くことに、コンタドールしか残っていない。

 チーム・ユーロップカー(Team Europcar)の新城幸也(Yukiya Arashiro)は29分12秒差のステージ143位となり、総合順位では32分451秒差の75位に沈んだ。(c)AFP