【6月24日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、トラベラーズ選手権(Travelers Championship 2013)は23日、米コネティカット(Connecticut)州クロムウェル(Cromwell)のTPCリバーハイランズ(TPC River Highlands)で最終日が行われ、ケン・デューク(Ken Duke、米国)がクリス・ストラウド(Chris Stroud、米国)とのプレーオフを制し、ツアー初優勝を飾った。

 デュークが44歳にして初めてツアー勝利を掴み、当時47歳のエド・ドハティ(Ed Dougherty、米国)氏が自身にとって最初で最後のツアータイトルを獲得した1995年以降では最年長のツアー初優勝者となった。

 最終日に4アンダーを記録したデュークと、3アンダーで回ったストラウドが72ホールを終えて通算12アンダーで並び、プレーオフに突入した。

 18番ホールで行われたプレーオフ1ホール目は、デュークがティーショットを左ラフに打ち込んだが、続くウェッジショットをピンと同じ段に乗せてパーオンに成功。一方のストラウドは絶好のティーショットでカップまで残り92ヤードにつけたが、2打目がグリーンサイドバンカーにつかまってしまう。

 しかし、ストラウドがバンカーショットをカップまで7フィート(約2メートル)に寄せて望みをつなぐと、デュークは30フィート(約9メートル)のバーディーパットを決め切れず、パーで終えた。

 緊迫した空気の中、ストラウドがパーパットを沈めて勝負を持ち越し、両者はこの日3度目のプレーとなる18番ティーに向かった。

 プレーオフ2ホール目では、残り117ヤードからの第2打でサンドウェッジを使ってカップまで2フィート(約61センチメートル)に寄せたデュークに対し、ストラウドは20フィート(約6メートル)のバーディーパットを残した。

 ストラウドのバーディートライはわずかにカップの右に外れてパーでホールアウト。その直後、デュークはわずかな距離のバーディー沈めると、長く待ち焦がれた勝利を手にし、右手の拳を突き上げて自らを祝福した。

 通算11アンダーの単独3位にはグラハム・デ・ラエト(Graham DeLaet、カナダ)、単独4位には通算10アンダーのバッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)が入っている。

 2012年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2012)以来となるタイトル獲得を目指していたワトソンは、15番ホールでバーディーを奪って一時はデュークに1打差をつけて単独首位に浮上したが、直後のショットで自滅した。

 パー3の16番でワトソンが放ったティーショットはウォーターハザードにつかまり、打ち直したティーショットもグリーンをショートした。さらに20フィート(約7.6メートル)のダブルボギーパットも決まらなかった。

 このホールでワトソンは一気に3ストローク落とし、ここでワトソンと入れ替わって2打差トップに立ったデュークが、そのままスコアを維持して勝利をものにした。(c)AFP