【5月21日 AFP】男子ゴルフ、世界ランク1位のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)は20日、ゴルフ界の主要団体がパッティング時のアンカーリング(体の一部を使って固定する事)禁止のルール改正を行った場合、米PGAツアーでも「早急に」変更を適用するべきだとコメントした。

 全米ゴルフ協会(US Golf AssociationUSGA)とR&A(The Royal and Ancient Golf Association、ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・アソシエーション)は、早ければ21日にアンカーリング禁止のルール変更を発表するとみられており、2016年からの施行を予定している。直近のメジャー大会では、優勝者6人のうち4人が長尺パターを使用してタイトルを獲得している。

 これまでも同規制への支持を公言してはばからなかったウッズは、6月に連覇をかけて臨むAT&Tナショナル(AT&T National 2013)の開催コース、米メリーランド(Maryland)州ベセスダ(Bethesda)のコングレッショナル・カントリークラブ(Congressional Country Club)で取材に応じ、21日の決定に向け、改めて自身の見解を述べた。

「規制を推し進めて欲しい。ゴルフにアンカーリングが持ち込まれるべきではない。14本すべてのクラブでスイングすることをルールで決める必要がある」

「米PGAツアーでも早急に規制を適用してほしいというのが本心だ。これは前から言い続けてきたことだし、ゴルフというのは緊張も自分の力でコントロールしなければならないスポーツで、13本ではなく14本すべてのクラブでスイングするべきだろう」

 6月27日に開幕するAT&Tナショナルはウッズが大会ホストを務め、大会を通じて得た収益は自身の財団に還元される。長尺パターの使用者で、第77回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2013)を制したアダム・スコット(Adam Scott)も出場選手に名を連ねている。

 他に規制対象となる最近のメジャー王者には、第141回全英オープン(The 141st Open Championship)優勝のアーニー・エルス(Ernie Els)、第112回全米オープン選手権(2012 US Open Championship)優勝のウェブ・シンプソン(Webb Simpson)、第93回全米プロゴルフ選手権(2011 PGA Championship)優勝のキーガン・ブラッドリー(Keegan Bradley)がいる。(c)AFP