【4月15日 AFP】男子ゴルフの米国ツアーメジャー第1戦、第77回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2013)は14日、米ジョージア(Gerogia)州オーガスタ(Augusta)のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で最終日が行われ、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は通算6アンダーで4位タイに終わり、メジャー通算15勝目はまたしてもお預けとなった。

 37歳となるウッズは最終日、バックナインでスコアを伸ばして上位の選手を一瞬脅かしたものの、そこまでについていた差はあまりに大きく、最終的には4位タイに入るのが精一杯だった。

 このためウッズは、6月に米ペンシルベニア(Pennsylvania)州のメリオン・ゴルフクラブ(Merion Golf Club)で行われるメジャー第2戦、第113回全米オープン選手権(2013 US Open Championship)の開幕を、4大メジャーのタイトルから5年遠ざかった状態で迎えることとなる。

 同時に2005年以来となるグリーンジャケットの獲得も、また最低1年は待たなければならなくなった。

 ウッズはジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏の持つメジャー通算18勝、またマスターズ6度制覇の記録を上回ることを大きな目標に掲げている。

 首位タイのブラント・スネデカー(Brandt Snedeker)とアンヘル・カブレラ(Angel Cabrera)から4打差で最終日を迎えたウッズは、自身初となる逆転でのメジャータイトル獲得へかすかな望みを持ち、ラウンドをスタートさせた。

 ウッズは最終日の展開について、「今日65を出せば間違いなく勝てると考えていた。通算8アンダーとか9アンダーとか、そのくらいの数字になるだろうと思ってたんだ。だから僕自身が必要なスコアを出していれば、違った結末になっていたかもしれない」とコメントした。

 しかしながらウッズは前半でスコアを伸ばして上位へ食い込むことができなかった。序盤4ホールはパーをセーブするにとどまり、その後2度ボギーを叩いた時点で優勝の望みはほぼ消え去った。

「(グリーンの)速さに対応できなかった。きのうと比べるとかなり遅かったし、それに雨も降る前だったからね。雨の後は状況が一気に変わった。でもその前はパットの強さが足りなくて苦しんだ。最初の8ホールはたしか全部ショートしたんじゃないかな」

 それでも、世界ランキング1位のウッズはバックナインへ入ると息を吹き返し、15番までに3つバーディーを奪った。16番でもさらにスコアを伸ばすチャンスを手にしたがパットはわずかに短く、ここでウッズの挑戦は終わりを迎えた。(c)AFP/Allan Kelly