【4月15日 AFP】男子ゴルフの米国ツアーメジャー第1戦、第77回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2013)は14日、米ジョージア(Gerogia)州オーガスタ(Augusta)のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で最終日が行われ、アダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)がアンヘル・カブレラ(Angel Cabrera、アルゼンチン)とのプレーオフを制し、メジャー初制覇を飾った。

 オーストラリア人選手のマスターズ制覇は史上初。  18番ホールでともにバーディーを奪ったスコットとカブレラは、通算9アンダーで並んだ。

 プレーオフ1ホール目となった18番ではともにパーセーブを見せると、同2ホール目の10番で両選手はバーディーパットに臨んだ。カブレラが約3.5メートルのパットをわずかに外すと、スコットはオーストラリアからゴルフ界の頂点を目指す旅路に終止符を打つ、優勝を決めるパットをカップに沈め、両腕を空に突き上げた。

 2シーズン前の第75回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2011)では2位タイと一歩届かず、9か月前の第141回全英オープン(The 141st Open Championship)では上がり4ホールで4連続ボギーを叩いて優勝を逃した32歳のスコットが、劇的な形でメジャー初勝利を手にした。

 スコットは「何がどうなったのか自分でも分からない。メジャーのタイトルが狙えた2年前、それに9か月前からここまで、ものすごく長い道のりだった気がする。信じられないよ」とコメントした。

 一方、2007年の第107回全米オープン選手権(2007 US Open Championship)と2009年の第73回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2009)を制しているガルシアは、スコットの最後のパットが決まると、抱き合って健闘をたたえ合った。

 全英オープンを2度制したグレッグ・ノーマン(Greg Norman)が3度にわたって優勝を目前で逃すなど、これまでオーストラリア出身選手が唯一獲得できていないタイトルだったマスターズだが、オーガスタではオーストラリア人は勝てないというジンクスがついに破られることとなった。

 3位には通算7アンダーでジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)、4位タイには通算6アンダーでタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)とマーク・リーシュマン(Marc Leishman、オーストラリア)が続いた。

 石川遼(Ryo Ishikawa)は通算4オーバーで38位タイ、史上最年少となる14歳で大会出場を果たした中国の関天朗(Tianlang Guan)は通算12オーバーで58位となった。(c)AFP/Jim Slater