【4月9日 AFP】男子ゴルフ、米国ツアーメジャー第1戦、第77回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2013)は8日、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で練習ラウンドが行われ、史上最年少出場を果たす中国の関天朗(Tianlang Guan)がタイガー・ウッズ(Tiger Woods)とともに練習ラウンドを回った。

 ゴルフを始めるきっかけになったというスーパースターのもとを訪れた関は、練習場で挨拶に出向いたところ、ウッズからダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)をともにした午後のバック9のラウンド練習に誘われた。オーガスタの名物であり、ウッズがこのコースで愛する「アーメンコーナー(Amen Corner)」を、メジャー14勝を誇る憧れの選手と一緒に回るというチャンスが関に訪れた。

「一緒にプレーするたびに気分は落ち着いてくるし、自信にもつながっているのですごくうれしい」と関は語る。

 16番のパー3ではそろって水面を跳ねる水切りショットを披露し、コースの反対側の陽が傾き始めたころにホールアウトした。

 ウッズが少年時代のヒーロー、ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏が持つメジャー最多優勝記録の通算18勝を更新するという目標を掲げているのと同じように、関が同一シーズンでのメジャー全制覇という年間グランドスラムの夢を抱いている。ウッズは2シーズンにわたってメジャー4連勝を果たしたものの、この偉業を達成できていない。

 これまでプロアマではウッズと一緒にプレーした経験を持つ関だが、世界ランク1位のプレーヤーと練習ラウンドを回るのは初めてのことだった。関はこの日の午前中にメジャーで2つのタイトルを持つベン・クレンショー(Ben Crenshaw)とラウンドしている。

「たくさんのことを教えてくれたし、コースではすごく楽しい時間を過ごした」と関はウッズとのラウンドを振り返った。

 14歳の関は、2010年大会に当時史上最年少の16歳で出場したイタリアのマッテオ・マナセロ(Matteo Manassero)が持つ記録を更新する見込みとなっている。 (c)AFP/Jim Slater