【12月10日 AFP】世界有数の広告界の寵児(ちょうじ)だった男子プロゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が出演するテレビCMが、自動車事故がきっかけで不倫騒動が発覚して以来、次々に消えている。

 米調査会社ニールセン(Nielsen)によると、以前はどのチャンネルでも見られたウッズ出演のCMは、事故から2日後の前月29日に放映されたジレット(Gillette)のCMを最後にプライムタイムから姿を消した。

 ウッズ本人も、自らが主催する大会を欠場するなど、事故後は公の場所に現れておらず、愛人問題を赤裸々に報じるメディアでしかその姿を見ることはできない。

 スポーツ飲料大手ゲータレード(Gatorade)は、スキャンダル発覚前に決まっていたことだとしつつ、ウッズのブランド飲料「タイガー・フォーカス(Tiger Focus)」の製造中止を発表した。

 一方、スポーツ用品大手のナイキ(Nike)は、ウッズとの関係は変わらないと表明したものの、米芸能ニュースサイト「TMZ.com」によれば、ウッズが付添人として出席を予定していたナイキの販売部門トップの結婚式を欠席する見込みで、両者にあつれきが生じている可能性はある。

 ウッズに米議会名誉黄金勲章(US Congressional Gold Medal)を授与する法案を提出していたジョー・バーカ(Joe Baca)下院議員は、法案の一時棚上げを明らかにした。

 今回のスキャンダルがウッズのイメージをどれほど傷つけたかは、消費者に対する有名人の影響力をランク付けしたデイビー・ブラウン指数(Davie Brown IndexDBI)を見れば一目瞭然だ。DBIの広報担当者がAFPに明らかにしたところによると、2800人以上の集計に基づくウッズの順位は、6位から24位に転落している。(c)AFP/Sebastian Smith