【8月26日 AFP】第68回ブエルタ・ア・エスパーニャ(68th Vuelta a Espana)は25日、第2ステージ(ポンテベドラからバイオナ/アルト・ド・モンテ・ダ・グロバ、177.7キロメートル)が行われ、チーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のニコラス・ロッシュ(Nicolas Roche、アイルランド)がステージ優勝を飾った。

 ロッシュに続き、カチューシャ・チーム(Katusha Team)のダニエル・モレーノ(Daniel Moreno、スペイン)が2位、アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo、イタリア)が3位に入った。

 しかしながら、第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)を制したアスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が、ロッシュから14秒遅れでフィニッシュし、総合首位(マイヨ・ロホ)に立っている。

 大会序盤で赤いジャージーを手にして喜ぶニバリだが、自身2度目の大会制覇に向けて、これから3週間は多くの挑戦が待ち構えている。

 ステージ序盤、3選手が抜け出すと、中盤までには約13分のリードを奪った。しかし、先頭の3選手が強い向かい風に苦しむ中、メーン集団のランプレ・レミダ(Lampre-Merida)とアスタナの選手がペースを上げた。

 1級山岳、アルト・ド・モンテ・ダ・グロバ(Alto do Monte da Groba)のフィニッシュまで約11キロメートルのところで先頭の3人が吸収されると、残り2キロまではカハルラル(Caja Rural)のアメッツ・チュルーカ(Amets Txurruka、スペイン)が率いる大きな集団となった。

 その後、チーム・ネットアップ・エンドゥーラ(Team NetApp Endura)のレオポルド・ケーニッヒ(Leopold Konig、チェコ)が最初に抜け出すと、モレーノとロッシュが素早くこれに反応し、フィニッシュまで数百メートルのところでロッシュが自身初となるグランツールでのステージ優勝を確実にした。

 前日のチームタイムトライアルで残念な結果に終わったモビスターのアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)とカチューシャのホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)は、ともにロッシュから12秒遅れでフィニッシュし、総合争いに踏みとどまっている。

 一方で、スカイ(Sky Pro Cycling)のセルヒオ・エナオ(Sergio Henao、コロンビア)は最後の登りで大きく遅れ、首位から2分41秒差でフィニッシュとなった。(c)AFP