エリック・ツァベル氏がドーピングを告白
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【7月29日 AFP】元自転車競技選手のエリック・ツァベル(Erik Zabel、ドイツ)氏が、1996年から2004年にエリスロポエチン(EPO)を含む禁止薬物を使用していたことを明かした。南ドイツ新聞(Sueddeutsche Zeitung)が28日、ウェブサイト上でインタビューを掲載した。
ツァベル氏はまた、血液ドーピングとコルチゾン(cortisone)の使用も認めている。
24日に発表されたフランス上院委員会の報告書で、1998年のツール・ド・フランス(Tour de France)でEPOの検査が陽性だった選手として名前を挙げられてから数日を経て、ツァベル氏はドーピングを認めた。
ツール・ド・フランスでベストスプリンターに贈られるポイント賞(マイヨ・ヴェール)を通算6度獲得しているツァベル氏は、「EPO、コルチゾン、そして血液ドーピングまで。かなり多かった」と語った。
現在43歳を迎えたツァベル氏は、1996年当時にEPOを使用したことを2007年に認めているが、使用開始から1週間後には使用を止めたとコメントしていた。
しかしながらツァベル氏は、ドーピングの検出方法が改善する中、どのようにEPOの使用から血液ドーピングに移行したのかを説明し、全てを告白した。
2008年に現役引退したツァベル氏は、「2003年に私は自分の血液を輸血した」と語り、続けて過去のドーピングについてうそをついた理由を明かした。
「何よりもまず自分の人生、プロフェッショナルサイクリストとしての夢の生活を守りたかった」
「私はその訓練、旅、その生活をとても愛していた。基本的には身勝手さが何より勝っていたのだが」
フランス上院委員会の審議により、2004年、遡及的にEPOのテストを行った1998年と1999年のツール・ド・フランスの検査結果公表が決まった。
1998年当時は、EPOに対する有効な検査方法が無かったため、薬物は検知されなかった。
ツァベル氏は、まさにキャリアの初期にあたる1994年に、禁止薬物であるアナボリック・ステロイド(anabolic steroid)検査で陽性となった。しかし、当時は3000スイスフランの罰金を支払ったのみで出場停止処分は免れた。
2007年には、以前所属していたテレコム(Telekom)の元チームメートとチーム関係者の告白によって、同チーム内ではドーピングが組織的に行われていたことが明らかになった。その際、ツァベル氏は1996年のツール・ド・フランスに至る1週間、EPOを試したが副作用のため使用を止めたと説明していた。
しかしツァベル氏の新たな告白では、実際には同大会でポイント賞を6度獲得した1996年から2001年の最も成功を収めていた期間を含め、現役生活の大半はドーピングを行っていたことが明らかになった。(c)AFP