【7月24日 AFP】仏紙ルモンド(Le Monde)は23日、1998年ツール・ド・フランス(Tour de France)の上位3選手、故マルコ・パンターニ(Marco Pantani、イタリア)氏、ヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)氏、ボビー・ジュリク(Bobby Julich、米国)氏が、禁止薬物エリスロポエチン(EPO)を使用していたと報じた。

 この一報は、フランス上院の委員会が報告書を発表する前日に表面化した。5月に同委員会は、7月24日に禁止薬物を使用したライダーの名前を公表することを明らかにしている。

 過去に禁止薬物を使用したライダーを明らかにすると発表されて以降、フランスでは2004年に死去したパンターニ氏の名前を公表すべきか、論議が重ねられている。パンターニ氏の家族は、ライダーの身元公表に反対の姿勢を示している。

 ルモンド紙はまた、1998年大会のポイント賞(マイヨ・ヴェール)に輝いたエリック・ツァベル(Erik Zabel、ドイツ)氏も、大会中にEPOを使用していたと伝えている。

 プロサイクリスト協会(CPA)は19日、長い間使用されなかったオリジナルのサンプルで薬物使用の告発を受けたライダーが自身を弁護する手段がないとして、リストの公表に反対を表明していた。(c)AFP