コスタがステージ2勝目、フルームは総合優勝に前進 ツール・ド・フランス
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【7月20日 AFP】2013ツール・ド・フランス(2013 Tour de France)は19日、第19ステージ(ブール・ドワザンからル・グラン・ボルナン、204.5キロメートル)が行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のルイ・コスタ(Rui Alberto Costa、ポルトガル)が今大会2度目のステージ優勝を飾った。
総合首位(マイヨ・ジョーヌ)はスカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が守り、パリ(Paris)での総合優勝に前進した。
コース終盤の上りで集団を抜け出したコスタは、先頭を走るチーム・ユーロップカー(Team Europcar)のピエール・ローラン(Pierre Rolland)を捉え、最後はレディオシャック・レオパード(RadioShack Leopard)のアンドレアス・クレーデン(Andreas Kloden)に47秒差をつけてフィニッシュした。
フルームはトップからおよそ9分遅れでゴールしたが、総合優勝を争うチーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador)との5分11秒差を守った。
フルームは「2位に5分以上の差をつけてイエロージャージを着ていることは本当にすごいことだ」と語っている。
「僕との5分以上の差を125キロメートル(20日に行われる第20ステージ)で縮めることは難しいと思うが、満足している場合ではない」
「少なくとも明日の夜までは、僕のスイッチをオンにしたままにしておかないと」
逆転の可能性を残した山岳コース最後から2番目のステージで、コンタドールを擁するサクソ・チームには仕掛けて差を詰めるチャンスが十分にあったはずだった。
しかし、メイン集団から早々に離脱したため、コンタドールの挑戦は失敗に終わった。
サクソの仕掛けにより、フルームのチームメイトの数人が最後から2つ目の上りで脱落したものの、リッチー・ポート(Richie Porte、オーストラリア)の力を借りてフルームは何事もなくゴールラインを切った。
チーム・ユーロップカー(Team Europcar)の新城幸也(Yukiya Arashiro)は、29分52秒遅れのステージ133位、総合では2時間37分39秒遅れの100位となっている。
アルプス山中でのレース最終日となる20日は、アヌシー(Annecy)からアヌシー・セムノズ( Annecy-Semnoz)の125キロメートルの第20ステージが行われ、フルームが昨年大会で優勝した同じ英国のチームメイト、ブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins)に続き、マイヨ・ジョーヌを事実上決定することになると見られている。(c)AFP/Justin Davis