【7月14日 AFP】2013ツール・ド・フランス(2013 Tour de France)は13日、第14ステージ(サン・プルサン・シュル・シウールからリヨン、191キロメートル)が行われ、オメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma-Quick Step)のマッテオ・トレンティン(Matteo Trentin、イタリア)がステージ優勝を飾った。

 スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、7分17秒遅れで他の優勝候補を含めたメイン集団とともにフィニッシュラインを切り、総合首位(マイヨ・ジョーヌ)をキープしている。

 フルームはこの日ライバルの脅威にさらされることなく、総合2位につけるベルキン(Belkin Pro Cycling Team)のバウケ・モレッマ(Bauke Mollema、オランダ)との2分28秒差、同3位につけるチーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)との2分45秒差を維持した。

 前日行われた第13ステージでモレッマとコンタドールは、フルームに1分9秒差をつけてフィニッシュしたが、この日はモンヴァントゥ山(Mont Ventoux)の山頂にゴールを構える第15ステージを翌日に控え、準備を整えた。

 アップダウンの激しい第14ステージの序盤では、猛烈なスタートの末、18人の逃げ集団が最大で7分のリードを奪った。

 ステージに7つ存在する小さな起伏の5つ目にあたるラ・デュシュール(La Duchere)でソジャサン(Saur-Sojasun)のジュリアン・シモン(Julien Simon、フランス)が1.8キロメートルの登りを制し、20秒リードで山頂を通り抜けた。

 今大会初のフランス勢としての優勝を目指したシモンだったが、ゴール前最後の1キロメートルでオリカ・グリーンエッジ・サイクリングチーム(Orica GreenEDGE Cycling Team)のミハエル・アルバジーニ(Michael Albasini、スイス)に追いつかれ、その希望は砕け散った。

 レディオシャック・レオパード(RadioShack Leopard)のイェンス・フォイクト(Jens Voigt、ドイツ)やアルゴス・シマノ(Argos-Shimano)のサイモン・ゲシュケ(Simon Geschke、ドイツ)猛追も及ばず、アルバジーニはフィニッシュに向けて力強く進んだものの、最後には、終盤でスプリントを仕掛けたトレンティンが半車輪差上回り、イタリア勢として今大会初のステージ勝利を飾った。

 アルバジーニは2位となり、3位にはガーミン・シャープ(Garmin Sharp)のアンドリュー・タランスキー(Andrew Talansky)が入った。

 チーム・ユーロップカー(Team Europcar)の新城幸也(Yukiya Arashiro)は、トップと7分17秒差の122位に終わり、総合順位では1時間8分16秒差の85位につけた。(c)AFP/Justin Davis