【7月11日 AFP】2013ツール・ド・フランス(2013 Tour de France)に参戦するオメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma-Quick Step)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)が、10日に行われた第11ステージ(アヴランシュからモン・サン・ミシェル、33キロメートル、個人タイムトライアル)の最中に、尿をかけられたことが分かった。

 カヴェンディッシュは、9日に行われた第10ステージ(サン・ジルダ・デ・ボワからサン・マロ、197キロメートル)で、アルゴス・シマノのトム・フィーラース(Tom Veelers、オランダ)と接触して落車させたとして批判を受けていた。

 オメガファルマ・クイックステップのパトリック・ルフェーブル(Patrick Lefevere)CEOはAFPに対し、「ある観客たちは、昨日起きたことを快く思っていなかったようだ。彼らは怒鳴りつけ、ある愚か者が尿を彼(カヴェンディッシュ)にかけた」とコメントした。

「マークは腹を立ててはいないが、こういった扱いをされるとは考えておらず、かなり落胆している」

 チームメイトのトニー・マルティン(Tony Martin)がステージ優勝を飾ったこともあり、ルフェーブルCEOはいつ尿をかけられたかは確認できないとしながらも、それ自体は重要なことではないとしている。

「自転車ファンは非常に公平であることで知られる。フーリガンもいない。ただ、道に多くの人がいる中で、すべての人が紳士ではないということだ」

■ジャーナリストと口論も、カヴェンディッシュはフィーラースに謝罪

 カヴェンディッシュは、第10ステージのゴール前のスプリントで起きたフィーラースとのクラッシュに関して、処分を免れている。

 フィーラースは第10ステージ後にカヴェンデイッシュを批判。さらにカヴェンデイッシュは、クラッシュは自身に非があるかと尋ねてきたジャーナリストと口論を巻き起こした。

 しかしながらルフェーブルCEOは、カヴェンデイッシュがフィーラースに電話して謝罪したことで、この問題が終わりを迎えることを望んでいる。

「彼(カヴェンディッシュ)は昨日、ツイッター(Twitter)と電話で謝罪した。それを認めないのであれば電話を取ることをしないだろうが、フィーラースは電話に出た。今日はタイムトライアルということで時間が無かったが、明日になれば、軽く握手を交わすこともできる。トム・フィーラースがそれに応じれば、それで一件落着となるだろう」

(c)AFP