【7月2日 AFP】2013ツール・ド・フランス(2013 Tour de France)は1日、第3ステージ(アジャクシオからカルヴィ、145.5キロメートル)が行われ、オリカ・グリーンエッジ・サイクリングチーム(Orica GreenEDGE Cycling Team)のサイモン・ゲランス(Simon Gerrans、オーストラリア)が3時間41分24秒でステージ優勝を飾った。

 ゴール前のスプリント勝負は写真判定となる僅差で、昨年大会(2012 Tour de France)でポイント賞を獲得したキャノンデール・プロ(Cannondale Pro)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)が2位、モビスター・チーム(Movistar Team)のホセ・ホアキン・ロハス(Jose Joaquin Rojas、スペイン)が3位に続いた。

 第2ステージを制したレディオシャック・レオパード(RadioShack Leopard)のヤン・バークランツ(Jan Bakelants、ベルギー)が2位以下と1秒差で総合首位をキープし、引き続きマイヨ・ジョーヌを着用する。一方、ポイント賞の首位に与えられるマイヨ・ヴェールをサガンがアルゴス・シマノ(Argos-Shimano)のマルセル・キッテル(Marcel Kittel、ドイツ)から奪っている。

 ゲランスにとってツールのステージ制覇は2008年以来2度目。オーストラリア勢としては2011年大会の第4ステージで優勝したBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans)以来となった。エヴァンスは同年の総合王者に輝いている。

 ゲランスの勝利は、チームにとって願ってもない朗報となった。オリカ・グリーンエッジは、開幕ステージが行われた6月29日にチームバスがゴールラインで立ち往生してレースに混乱を招き、物議をかもしていた。

 チーム・ユーロップカー(Team Europcar)の新城幸也(Yukiya Arashiro)は首位から2分29秒差のステージ92位に入り、総合順位では2分30秒差の74位につけている。

 開催100回を記念して初上陸を果たしたコルシカ島での戦いは第3ステージをもって終わり、レースは本土へと舞台を移す。2日には第4ステージ(ニース、25キロメートル、チームタイムトライアル)が行われる。(c)AFP