【6月1日 AFP】前年王者のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)が、膝のけがのためツール・ド・フランス(2013 Tour de France)を欠場することが明らかになった。

 ウィギンスが所属するスカイ(Sky Pro Cycling)のデビッド・ブレイルスフォード(David Brailsford)GMは、「病気、けがの治療の影響のためブラッドリーはツールに出場する準備ができていない状態にある。彼が出場できないのは大きな損失だ。しかしこのような状況となっては、彼を出場選手に選ぶことはできない」と話した。

 ウィギンスは、5月に行われた第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)で、肺の感染症と膝のけがのため途中リタイアした。

 当初ウィギンスは、6月29日にコルシカ島(Corsica)でスタートする第100回ツール・ド・フランスに、スカイのリーダー、クリス・フルーム(Chris Froome、英国)のサポートとして出場することを予定していた。しかしブレイルスフォードGMの言うところによると、トレーニング不足のため、ウィギンスの出場は不可能となった。

 ジロ・デ・イタリアの後の療養期間中、ウィギンスは激しいトレーニングを行うことができず、6月に行われる第65回クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(65th Criterium du Dauphine)やツール・ド・スイス(Tour of Switzerland)でも戦える状態にない。

 ウィギンスは、「ツールに出場できないのは大きな失望だ。私はチームのため、そして沿道の全てのファンのために何としても出場したかったが、それはかなわなかった」と語った。(c)AFP