【5月24日 AFP】第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)は23日、第18ステージ(モリからポルサ、20.6キロメートル、個人タイムトライアル)が行われ、アスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が優勝を飾った。

 雨の降りしきるコンディションの中、総合首位(マリア・ローザ)を守るニバリが初の総合優勝に向けて大きく前進した。

 総合2位につけるBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)は、前ステージを終えた時点でニバリとの差を1分26秒としていたが、このステージでは油断したのか、2分36秒遅れてレースを終えた。

 ドロミーティ(Dolomiti)での主要山岳コースを2ステージ残しながら、ニバリとエヴァンスの総合タイムの差は4分2秒に広がっている。

 総合3位にはスカイ(Sky Pro Cycling)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)がエヴァンスに10秒遅れで、同4位には2011年の総合チャンピオン、ランプレ・メリダ(Lampre-Merida)のミケーレ・スカルポーニ(Michele Scarponi、イタリア)が首位と5分14秒差でつけている。

 昨年のツール・ド・フランス(2012 Tour de France)でスカイのブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)に優勝を譲り、自身は3位に終わったアスタナのチームリーダーのニバリは、その雪辱を払うために確固たる決意を持って今大会に臨んだ。

 当初は山が多く、上り坂に慣れた選手向けのコースをニバリが制すると思う者は少なく、大会序盤ではウィギンスが優勝候補としてニバリの脅威となっていた。

 しかしウィギンスは、体調不良で17日にレースを棄権した。(c)AFP