【5月23日 AFP】第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)は22日、第17ステージ(カラヴァッジョからヴィチェンツァ、214キロメートル)が行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のジョヴァンニ・ヴィスコンティ(Giovanni Visconti、イタリア)がステージ優勝を飾った。

 この勝利はヴィスコンティにとって第15ステージに続いて今大会で2度目、他にアレックス・ドーセット(Alex Dowsett、英国)とベニャト・インチャウスティ(Benat Intxausti、スペイン)がステージ勝利を飾っているモビスター・チームにとっては4度目のステージ制覇となった。

 オメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma-Quick Step)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)は山頂がゴールから18キロメートルの地点に位置する、このステージ唯一の山越えであるクロザーラ(Crosara)で苦闘し、メイン集団から脱落した。

 ヴィスコンティはクロザーラの上り後半に差し掛かったところでメイン集団を飛び出し、先頭を走っていたヴィーニファンティーニ・セッレイタリア(Vini Fantini-Selle Italia)のダニーロ・ディルーカ(Danilo Di Luca、イタリア)とアンドローニジョカットリ(Androni Giocattoli)のミゲール ・アンヘル・ルビアノ(Miguel Angel Rubiano、コロンビア)を追い越して、トップに躍り出た。

 ヴィスコンティは頂上まで達した後ペースを上げ、後を追うルビアノとのリードを30秒にまで広げて勝利を決定づけた。

 2位にはガーミン・シャープ(Garmin Sharp)のラムナス・ナヴァルダスカス(Ramunas Navardauskas、リトアニア)が入った。ヴィスコンティに19秒遅れてゴールしたナヴァルダスカスは、自分が優勝したと勘違いして手を挙げて喜んだ。

 今大会で同じようなことが起こるのは2度目で、第9ステージでもカチューシャ・チーム(Katusha Team)のマキシム・ベルコフ(Maxim Belkov、ロシア)の後にゴールした、アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のカルロス・アルベルト・ベタンクール(Carlos Alberto Betancur、コロンビア)が優勝したと勘違いするという事態が発生している。

 総合首位(マリア・ローザ)は依然アスタナ(Astana)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が守っており、それに続いてBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)が1分26秒遅れで2位につけている。

 総合優勝の行方は、これから数日間の結果で明らかになる。(c)AFP