【5月17日 AFP】第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)は16日、第12ステージ(ロンガローネからトレヴィーゾ、134キロメートル)が行われ、オメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma-Quick Step)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)がステージ優勝を飾った。

 雨が降りしきる中、今大会3度目、自身にとって通算100度目のステージ勝利を挙げたカヴェンディッシュは、ステージ終了後、「チームのパフォーマンスが素晴らしかった。ゴールから10キロメートルの時点で我々は先頭から1分遅れていた。しかも雨のおかげで難しいステージだったが、みんなでやってのけた。チームとともにキャリア100勝目を挙げることができて嬉しい」とコメントした。

 カヴェンディッシュは、ゴール前の最終スプリントでFDJのナセル・ブアニ(Nacer Bouhanni、フランス)とアルゴス・シマノ(Argos-Shimano)のルカ・メゲッツ(Luka Mezgec、スロベニア)を押しのけ、トップでフィニッシュラインを切った。カヴェンディッシュは第1ステージと第6ステージでも優勝しており、ジロ・デ・イタリアでは通算13勝を記録している。

 総合首位(マリアローザ)はアスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が守った。

 一方、スカイ(Sky Pro Cycling)に所属する2012ツール・ド・フランス(2012 Tour de France)覇者のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)は、このステージでますますペースを落として遅れを取った。

 肺の感染症を患っていることを明らかにしているウィギンスは、昨日の第11ステージ終了時にはニバリに2分5秒遅れで総合4位につけていたが、今ステージではその差を5分22秒に広げ、13位に沈んだ。

 ステージ序盤では、スタートから9キロメートルでカチューシャ・ チーム(Katusha Team)のマキシム・ベルコフ(Maxim Belkov、ロシア)、アンドローニジョカットリ(Androni Giocattoli)のファビオ・フェリーネ(Fabio Felline、イタリア)、ヴァカンソレイユDCM(Vacansoleil-DCM)のマウリス・ラメーティンク(Maurits Lammertink、オランダ)とマルコ・マルカート(Marco Marcato、イタリア)、アルゴス・シマノベルト・デベッケル(Bert de Backer、ベルギー)の5人が仕掛けてメーン集団から逃げる展開となった。

 しかし逃げ集団の5人は、26キロメートル地点で濡れた地面で転落した。(c)AFP