【5月11日 AFP】第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)は11日、第8ステージ(ガビッチェ・マーレからサルターラ、54.8キロメートル、個人タイムトライアル)が行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレックス・ドーセット(Alex Dowsett、英国)がステージ優勝を飾った。

 ドーセットが同じ英国出身で、元チームメイトであるスカイ(Sky Pro Cycling)のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)を抑えてステージ優勝を果たし、一方で総合首位(マリア・ローザ)はアスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)のものとなった。

 厳しい序盤戦を送っているものの、ロンドン五輪の男子個人タイムトライアルで金メダルを獲得しているウィギンスにとって、タイムトライアルで争うこのステージは上位との差を縮める絶好のチャンスと見られていた。

 しかしながら、雨の中行われた第7ステージの急カーブで転倒したウィギンスは、この日もスタートから約17分が過ぎたところでフロントタイヤがパンクするアクシデントに見舞われると、ここでの自転車の交換に要した20秒が響き、優勝を逃した。

 それでもウィギンスは力強い走りで最後の坂を上りきり、最終的にはドーセットから10秒遅れのステージ2位でフィニッシュした。総合首位争いでは、この日4位に入って首位を奪ったニバリから1分16秒差の4位となった。

 総合順位では、首位のニバリから29秒差の2位にBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)、1分15秒差の3位にブランコ・プロサイクリングチーム(Blanco Pro Cycling Team)のロベルト・ヘーシンク(Robert Gesink、オランダ)が続いている。(c)AFP