【5月11日 AFP】第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)は10日、第7ステージ(サン・サルヴォからペスカーラ、177キロメートル)が行われ、ロット・ベリソル・チーム(Lotto Belisol Team)のアダム・ハンセン(Adam Hansen、オーストラリア)がステージ優勝を飾った。

 また、総合首位(マリア・ローザ)にはモビスター・チーム(Movistar Team)のベニャト・インチャウスティ(Benat Intxausti、スペイン)が浮上している。

 一方、大会優勝候補に挙げられているスカイ(Sky Pro Cycling)のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)は、落車によりトップから2分半遅れの55位でステージを終えた。

 2012ツール・ド・フランス(2012 Tour de France)で総合優勝を飾っているウィギンスだが、ステージ後半に雨で濡れた路面での競り合いで滑って転倒し、ライバルたちに後れを取った。

 総合首位に立ったインチャウスティは、総合2位につけるアスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)に5秒差、3位につけた2012年大会覇者でガーミン・シャープ(Garmin Sharp)のライダー・ヘシェダル(Ryder Hesjedal、カナダ)に8秒差をとした。

 11日の第8ステージでは、ガビッチェ・マーレ(Gabbice Mare)からサルターラ(Saltara)間の54.8キロメートルでタイムトライアルが行われ、インチャウスティに1分32秒遅れの総合23位につけているウィギンスは、総合優勝の可能性を高めるためにもその差を縮めたいところだ。

 この日行われた第7ステージでは前半から5つの集団に分かれ、ハンセンは先頭集団でレースをけん引した。

 レース残り35キロメートル地点にあるキエーティ(Chieti)近くの上りで、アンドローニジョカットリ(Androni Giocattoli)のエマヌエーレ・セッラ(Emanuele Sella、イタリア)とともに集団を抜け出したハンセンは、その後セッラを振り切り、単独でゴールに飛び込んだ。

 11日に32歳の誕生日を迎えるハンセンは、2007年にプロ転向後、主要大会では初のステージ優勝を飾った。

 ハンセンに1分7秒差の2位にはバルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス(Bardiani Valvole-CSF Inox)のエンリコ・バッタリン(Enrico Battaglin、イタリア)、3位にはヴィーニファンティーニ・セッレイ(Vini Fantini-Selle)のダニーロ・ディルーカ(Danilo Di Luca、イタリア)が入った。(c)AFP