【4月1日 AFP】第97回ツール・デ・フランドル(Tour des Flandres 2013)は31日に行われ、レディオシャック・レオパード(RadioShack Leopard)のファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara、スイス)が通算2度目の優勝を飾った。

 2008年北京五輪の男子個人タイムトライアルで金メダルを獲得し、「スパルタカス」の愛称でも知られるカンチェラーラは、圧倒的な速さでベルギー・ブルージュ(Bruges)からの256キロメートルのレースを制覇した。2位にはキャノンデール・プロ(Cannondale Pro)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)、3位にはロット・ベリソル・チーム(Lotto Belisol Team)のユルゲン・ルーランズ(Jurgen Roelandts、ベルギー)が入った。

 UCIロード世界選手権(UCI Road World Championships)のタイムトライアルで4度の優勝経験を持つカンチェラーラは、2010年大会も制覇しているが、昨年の大会では落車し鎖骨を折った。

 しかし今大会のカンチェラーラはタイムトライアルのように一人でレースを進めて息を切らすことなくゴールし、自身通算5度目となるクラシックレース制覇を遂げた。

 優勝候補だったオメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma-Quick Step)のトム・ボーネン(Tom Boonen、ベルギー)はスタートから19キロメートル地点でクラッシュし、レースから退いた。ボーネンは病院に運ばれ、ひじ、左臀部(でんぶ)、右膝に負ったけがの治療を受けたが、レントゲン検査の結果、骨折はしていないことが判明した。(c)AFP