アームストロング氏、ドーピング疑惑を「告白」
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【1月16日 AFP】米女性司会者のオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏は15日、ドーピングにより自転車競技からの永久追放処分を受けたランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏が米トーク番組のインタビューで「告白」したことを明らかにした。
ウィンフリーは米CBSのニュース番組「CBS This Morning」に対し、2時間半以上に及んだインタビュー映像を編集せず、自身の放送局「オプラ・ウィンフリー・ネットワーク(Oprah Winfrey Network、OWN)」で17日から2日間に渡って放送することを明らかにしている。
アームストロング氏のインタビューを収録した番組は当初放送時間も短く、一夜限りの予定だった。
インタビューを振り返ったウィンフリー氏は、「すべての質問を聞くことはできませんでしたが、多くの人が聞きたいと思っていた重要な質問はできたと思います。今言えることは、満足のいく返答が得られたということです」と述べた。
今回のインタビューでは、米国反ドーピング機構(United States Anti-Doping Agency、USADA)によって提出された約1000ページのレポートが発端となり、ツール・ド・フランス(Tour de France)7連覇のタイトルを剥奪されたアームストロング氏が、自転車競技界史上最大のスキャンダルについて初めて口を開くことになる。
これまでアームストロング氏は、歴史的偉業を達成するために禁止薬物を使用したことを全面否定してきたが、14日にテキサス(Texas)州オースティン(Austin)で行われたウィンフリー氏とのインタビュー収録前に、アームストロング氏は1997年に自身が設立したがんとの闘いを支援する慈善団体「リブストロング基金(Livestrong Foundation)」のオフィスを訪れ、職員に謝罪している。
同基金の広報担当はAFPの取材に対し、「ランスはリブストロング基金の本部を訪れ、迷惑をかけた職員に対して心から謝罪していた」と語った。
放送前にインタビューの内容について話さないという約束を交わしているとしてウィンフリー氏は詳細を明かさなかったものの、インタビューの内容を知っているというアームストロング氏の関係者は、禁止薬物の使用を認めたと述べている。
ウィンフリー氏はCBSの番組内で「私がオースティンを離れてシカゴ(Chicago)に到着した時には、すでに認めたと報道されていました。何も話さないと合意していたのに、なぜこんなことになったの?」と驚きを隠さなかった。
ウィンフリー氏にとって史上最大のインタビューは、質問が112個におよび、厳しい追及を受けたアームストロング氏が休憩時にもう少し手加減してくれないかとお願いしたほどだったという。
世界最大級のスクープを手にしたウィンフリー氏は、衛星回線を経由して伝送すれば流出する危険性があると考え、収録テープを愛犬のドッグフードと一緒のハンドバッグに入れ、地元のシカゴへ戻った。
ウィンフリー氏は、「私が予想していた形で自白したわけではありません。私自身も驚いたのですが、スタッフを含めた部屋にいた全員が、彼の答えに心を奪われてしまったことが何度かありました。彼は非常に思慮深く、真剣に答えていると感じましたし、その瞬間は訪れました」と話している。
ウィンフリー氏のインタビューによって再燃したドーピング問題を受け、スイスのローザンヌ(Lausanne)にある国際自転車競技連合(International Cycling Union、UCI)は、現在進行中の調査のために証拠を提出するようアームストロング氏に要請した。
また、ツアー・ダウンアンダー(Tour Down Under)を開催した南オーストラリア州の州政府は、法的拘束力はないものの、同大会への参加謝礼金が返金されれば「たいへん喜ばしい」としている。
アームストロング氏は自転車競技の知名度向上やアマチュア選手の参加を促す目的で同大会に2009年から3年連続で出場しており、大会側から謝礼として数百万ドルが支払われている。(c)AFP/Robert MacPherson
ウィンフリーは米CBSのニュース番組「CBS This Morning」に対し、2時間半以上に及んだインタビュー映像を編集せず、自身の放送局「オプラ・ウィンフリー・ネットワーク(Oprah Winfrey Network、OWN)」で17日から2日間に渡って放送することを明らかにしている。
アームストロング氏のインタビューを収録した番組は当初放送時間も短く、一夜限りの予定だった。
インタビューを振り返ったウィンフリー氏は、「すべての質問を聞くことはできませんでしたが、多くの人が聞きたいと思っていた重要な質問はできたと思います。今言えることは、満足のいく返答が得られたということです」と述べた。
今回のインタビューでは、米国反ドーピング機構(United States Anti-Doping Agency、USADA)によって提出された約1000ページのレポートが発端となり、ツール・ド・フランス(Tour de France)7連覇のタイトルを剥奪されたアームストロング氏が、自転車競技界史上最大のスキャンダルについて初めて口を開くことになる。
これまでアームストロング氏は、歴史的偉業を達成するために禁止薬物を使用したことを全面否定してきたが、14日にテキサス(Texas)州オースティン(Austin)で行われたウィンフリー氏とのインタビュー収録前に、アームストロング氏は1997年に自身が設立したがんとの闘いを支援する慈善団体「リブストロング基金(Livestrong Foundation)」のオフィスを訪れ、職員に謝罪している。
同基金の広報担当はAFPの取材に対し、「ランスはリブストロング基金の本部を訪れ、迷惑をかけた職員に対して心から謝罪していた」と語った。
放送前にインタビューの内容について話さないという約束を交わしているとしてウィンフリー氏は詳細を明かさなかったものの、インタビューの内容を知っているというアームストロング氏の関係者は、禁止薬物の使用を認めたと述べている。
ウィンフリー氏はCBSの番組内で「私がオースティンを離れてシカゴ(Chicago)に到着した時には、すでに認めたと報道されていました。何も話さないと合意していたのに、なぜこんなことになったの?」と驚きを隠さなかった。
ウィンフリー氏にとって史上最大のインタビューは、質問が112個におよび、厳しい追及を受けたアームストロング氏が休憩時にもう少し手加減してくれないかとお願いしたほどだったという。
世界最大級のスクープを手にしたウィンフリー氏は、衛星回線を経由して伝送すれば流出する危険性があると考え、収録テープを愛犬のドッグフードと一緒のハンドバッグに入れ、地元のシカゴへ戻った。
ウィンフリー氏は、「私が予想していた形で自白したわけではありません。私自身も驚いたのですが、スタッフを含めた部屋にいた全員が、彼の答えに心を奪われてしまったことが何度かありました。彼は非常に思慮深く、真剣に答えていると感じましたし、その瞬間は訪れました」と話している。
ウィンフリー氏のインタビューによって再燃したドーピング問題を受け、スイスのローザンヌ(Lausanne)にある国際自転車競技連合(International Cycling Union、UCI)は、現在進行中の調査のために証拠を提出するようアームストロング氏に要請した。
また、ツアー・ダウンアンダー(Tour Down Under)を開催した南オーストラリア州の州政府は、法的拘束力はないものの、同大会への参加謝礼金が返金されれば「たいへん喜ばしい」としている。
アームストロング氏は自転車競技の知名度向上やアマチュア選手の参加を促す目的で同大会に2009年から3年連続で出場しており、大会側から謝礼として数百万ドルが支払われている。(c)AFP/Robert MacPherson