【1月15日 AFP】ドーピングを行ったとして自転車競技からの永久追放処分を受けたランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏が、米国のトーク番組のインタビュー収録を控えた14日、がんとの闘いを支援する慈善団体「リブストロング基金(Livestrong Foundation)」を訪問し、同団体の職員に謝罪をしていたことが明らかになった。

 がんを克服した経験を持つアームストロング氏は、1997年に同基金を設立した。

 同基金の広報担当はAFPの取材に対し、「ランスはリブストロング基金の職員と個人的に対談するために本部を訪れ、職員に迷惑をかけたことについて心のこもった謝罪を述べました」とコメントした。また、アームストロング氏は「これからもがん患者の支援するために素晴らしい仕事を続けてください」と職員を激励したという。

 一方、テキサス(Texas)州オースティン(Austin)にある、2.4メートルの石塀に囲われたアームストロング氏の豪華な邸宅前には、有名女性司会者のオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)の同氏へのテレビインタビュー収録を前に、記者や報道陣らが張り込んだ。

 アームストロング氏はツール・ド・フランス(Tour de France)やその他の自転車競技大会で優勝するために、運動能力向上薬を使用したという疑惑を何年も前から繰り返し否定してきた。しかし、今回のウィンフリーとのインタビューでアームストロング氏はドーピングを認める意向だと報じられている。

 インタビューは14日にアームストロング氏の自宅で収録され、17日に「オプラ・ウィンフリー・ネットワーク(Oprah Winfrey NetworkOWN)」で放送される予定となっている。(c)AFP