【10月27日 AFP】国際自転車競技連合(International Cycling UnionUCI)は26日、自転車ロードレースの最高峰ツール・ド・フランス(Tour de France)の1999年から2005年大会までの優勝者をなしとする決定を下した。

 米国反ドーピング機関(United States Anti-Doping AgencyUSADA)がランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏に科した罰則をUCIが承認したため、事実上、同氏は自転車競技界の歴史から消し去られることとなった。

 USADAが発表した不正を証明する内容のレポートは、アームストロング氏が自転車ロードレース界史上最も巧妙なドーピングプログラムを組織化する手助けをしたと結論付けている。アームストロング氏は、ガンとの闘いに打ち勝ってレースに復帰した1998年以降、1999-2005年のツール7連覇を含めた全ての栄光を失った。

 UCIの声明は以下の通り

「アームストロング氏に敬意を込めると共に、10月22日に承認されたUSADAの制裁の影響を考慮して、管理委員会は本件に関連のある全ての大会で、他の選手への優勝の授与や順位の繰り上げをしないことを決定した」

「委員会は、先入観を持たず、1998年から2005年までの間にドーピングにより失格処分が出た競技結果全てにこのルールを適用する」

 またUCIは、アームストロング氏やドーピングを行った選手全員に対し、受け取った賞金を返納するよう求めている。(c)AFP