【8月30日 AFP】第67回ブエルタ・ア・エスパーニャ(67th Vuelta a Espana)は29日、第11ステージ(カンバドスからポンテベドラ、39.4キロメートル、個人タイムトライアル)が行われ、アスタナ(Astana)のフレデリック・ケシアコフ(Fredrik Kessiakoff、スウェーデン)がステージ優勝を飾った。

 カチューシャ・チーム(Katusha Team)のホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)は、40時間26分15秒で総合首位の座を守ったものの、ライバルとの差はわずかとなった。

 2008年大会王者で、ドーピングによる約2年間の出場停止処分が明けたばかりのチーム・サクソバンク(Team Saxo Bank)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)がロドリゲスと1秒差の2位に浮上し、スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は16秒差の3位となった。

 52分32秒という好タイムを記録したケシアコフは、2位のコンタドールに17秒差、3位のフルームに39秒差をつけて個人タイムトライアルを制した。

 グランツールで初めてステージ優勝を飾ったケシアコフだが、第76回ツール・ド・スイス(76th Tour de Suisse)でも個人タイムトライアルで優勝を果たすなど結果を残していた。

 第3級山岳のモンテ・カストローベ(Monte Castrove)の10キロメートルの上り坂で好走を見せたコンタドールは、第10ステージ終了時まで総合2位だったフルームに22秒の差をつけて逆転したものの、総合首位のロドリゲスにはあと一歩届かなかった。

 アルゴス・シマノ(Argos-Shimano)の土井雪広(Yukihiro Doi)はステージ164位に終わり、首位と1時間7分3秒差の総合137位となっている。(c)AFP